7月17日に開催された第67回日本婦人科腫瘍学会学術集会(JSGO2025)の招請講演「高齢者の癌治療」では、高齢化が進む中で、暦年齢だけでなく、脆弱性(フレイル)を考慮し、GA(高齢者機能評価)を活用することによって、高齢患者一人ひとりに適した治療をどう実装するかが議論された。 老年腫瘍学の基盤と多職種連携の実装については杏林大学の長島文夫先生が、フレイルの術前評価や予後予測、評価モデルの課題については福井大学の吉田好雄先生がご講演。国のがん対策推進基本計画でも高齢者支援が重点化されるなか、今後の診療のスタンダードを形づくる内容となった。