論文解説

肺・縦隔腫瘍

HER2遺伝子変異陽性固形がんへの期待の治療薬となるか?:新規HER2特異的チロシンキナーゼ阻害薬

  • 虎澤 匡洋 先生

03月25日配信

本研究(Beamion LUNG-1試験)は、HER2異常陽性の固形癌(第Ia相)およびHER2変異陽性非小細胞肺がん(NSCLC)(第Ib相)を対象とした新規のHER2特異的チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)であるゾンゲルチニブの安全性と有効性を評価した試験であり、本論文は第Ia相の結果である(第Ib相の結果は2024年の世界肺癌学会で発表1)。本薬剤はプラチナ製剤ベースの治療耐性後のHER2遺伝子変異陽性NSCLC患者に対する治療薬として、2023年11月に米国食品医薬品局(FDA)よりファストトラック指定を受けた期待のもてる薬剤である。

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