全疾患
リアルワールドデータを用いた生存曲線の群間比較
森田 智視 先生
05月02日配信
HR陽性HER2陰性転移性乳がんに対するCDK4/6阻害薬併用療法の臨床研究『P-VERIFY試験』では、プロペンシティ(傾向)スコアを用いて解析した結果、群間に統計的有意差がないとの結果が示されました。プロペンシティスコア調整後に得られた群間比較の結果をはたしてそのまま臨床現場の治療選択の判断に反映させてよいのでしょうか?今回、医学統計の専門家である森田智視先生に、プロペンシティスコアによる背景因子調整の意味やリアルワールドデータに基づく全生存期間(OS)の群間比較について、わかりやすく解説していただきました。