乳腺腫瘍
【HR+HER2低発現 転移・再発乳癌】DESTINY-Breast06試験の結果から考える、化学療法未治療かつHR+HER2低発現の転移・再発乳癌に対するトラスツズマブ デルクステカン(T-DXd)の位置づけは?
齋藤 亜由美 先生
能澤 一樹 先生
DESTINY-Breast06試験では、HR+HER2低発現(超低発現含む)の転移・再発乳癌で、1ライン以上の内分泌療法を受け、かつ化学療法未治療の患者を対象に、T-DXdの有効性と安全性が、医師の選択した化学療法と比較検討されました。その結果、T-DXdは化学療法と比較して、無増悪生存期間(PFS)を有意に延長することが示されたため1、今後、HR+HER2低発現の転移・再発乳癌における内分泌療法抵抗性初回治療の選択肢にT-DXdが加わる可能性が高まりました。今回は、DESTINY-Breast06試験の結果をもとに、HR+HER2低発現の転移・再発乳癌に対する今後の治療シークエンスについて、乳癌診療を専門とする2名の先生に議論していただきました。
対談実施日:2025年2月19日