- BCMAを標的とするCAR-T細胞は多発性骨髄腫(MM)の有効な治療法であるが、持続力不足と再発が課題である。これを改善するため、CRISPR/Cas9を用いて転写因子Blimp-1をノックアウト(KO)したCAR-T細胞を開発した。Blimp-1 KO CAR-T細胞は対照(Mock)CAR-T細胞に比べて記憶様表現型を示したが、エフェクター機能が減少し、特にGranzyme Bの喪失が顕著であった。しかし、進行したMMのマウスモデルにおいて、Blimp-1 KO CAR-T細胞は有意にMock CAR-T細胞よりも生存率を改善し(p=0.006)、腫瘍進行を抑制した。
CRISPRによるBlimp-1ノックアウトが多発性骨髄腫におけるCAR-T細胞の記憶表現型と有効性を向上させる
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